エアゾールタイプの硬質ウレタンフォーム防蟻・断熱材です。次世代省エネルギー基準により気密補助材として使われ断熱、気密シール、保温、保冷、固定材として、現場施工が短時間にできて便利です。さらに、防蟻成分を含有した画期的な断熱材です。
400ml缶1本で約13リットルのフォームになります。約1軒分(配管孔の数による)。
ハイプレン防蟻フォームはフロンガスを一切使用していない地球環境対策製品です。
防蟻フォームの特徴
- シロアリが防蟻フォームを食べることで殺虫効果を発揮。現場施工と同時に防蟻もでき、きめ細かな気泡で優れた断熱効果を発揮します。
- ほとんどの材質に強固に接着し、ひび割れ、すき間の深部への注入も容易なため、補修材・気密シールとして最適です。
- エアゾールタイプで誰でも簡単に使用でき、 硬化後のフォームはカッター等で削れ、仕上げが簡単です
防蟻フォームの6つの特徴
優れた防蟻性
ウレタンフォームの現場施工と同時に、防蟻もできる一石二鳥の画期的な防蟻フォームで、使用用途が広がります。
優れた断熱性
きめ細やかな独立した気泡によって構成されているため、他の断熱材より優れた断熱効果を発揮します。
優れた加工性
硬化後のフォームはナイフ、カッター、金鋸などで容易に削れますので、仕上げが簡単です。
強固な接着性
優れた接着性を有していますので、ほとんどの材質に強固に接着します。補修材・気密シール材としてご使用ください。
抜群の施工性
エアゾールタイプで、誰でも、どこでも簡単に使えます。ガンタイプは缶をスプレーガンに取り付け、調整スクリューで吐出量を調整してください。ひび割れ、すき間の深部への注入や、複雑な形状面への注入が容易です。
有利なコスト
吐出後のフォームは空気中、コンクリート中の湿気と反応し、約2倍に発泡しますから、断熱材の厚み、空隙の半分に注入すれば、所定の厚みになります。400ml缶1本で約13L、ノズルタイプ725ml・ガンタイプ726ml缶1本で約23~25Lの防蟻フォームになります。
防蟻フォームの主な用途例
ターミダンシートの隙間を塞ぐために使う防蟻フォームですが、様々な場所への施工用途があります。
- コンクリート、土壌面からの立ち上がり等、給・排水管、ガス管からのシロアリ侵入阻止。
- 土間コンクリート、布基礎等のコンクリートの隙間、クラック部からのシロアリ侵入阻止。
- 電線、通信線等、配線工事に伴う個所の気密シール。
- アンカーボルト穴、羽子板ボルト穴、ホールダウン金物のボルト穴等からのシロアリ侵入阻止。
- 釘頭部、接合金物の結露防止。
- 躯体接合部、スチール構造等の結露防止。
- 地下ケーブルの防蟻。
- 布基礎外周部分からのシロアリ侵入阻止。
- 床下換気取付け枠隙間からのシロアリ侵入阻止。
- 上がり框部等のブロック空間、ブロック間つなぎ目からのシロアリ侵入阻止。
- 防湿フィルム、防蟻シートの接着。
- 既存建物の土台と基礎天端の防蟻防虫と気密化。
- その他、穿孔部分の防蟻。土台と柱類等のほぞ、接合箇所のシール化による防蟻。
- 蟻害を受けた既存断熱材の部分防蟻補修が可能。
- 基礎型枠用固定金具とコンクリート隙間からのシロアリ侵入阻止。
- 基礎のクラックが発生した部分からのシロアリ侵入阻止。
また、次世代省エネルギー基準により気密補助材としても使われ、断熱、気密シール、保温、保冷、接着、固定材として、現場施工が短時間にできて便利です。
注意事項
- ご使用時には必ず保護メガネ・マスク・ヘルメット及びビニールで袋を着用ください。
- 可燃性ガスを使用しますので、引火性があります。火気厳禁を徹底してください。
- 有効期限が缶及び缶底に明記してあります。それ以前に使い切ってください。
- 高温では有効期限が短くなるので、20℃未満で保管してください。
- ハイプレン防蟻フォームは燃焼性試験に合格していますが、不燃性ではありませんので、火気管理を徹底してください。
- ハイプレン防蟻フォームは発泡、硬化の際には空気中、または下地の水分を必要とするため極端な密閉部位への施工の際には発売元担当者にご相談ください。
- ガンを使用する場合には必ず専用ガンを使用してください。専用ガン以外のガンを使用した場合、外れるなどによる危険があります。
- 缶を落とさないでください。
缶を落としたり、強い衝撃を与えると破裂するおそれがあります。取り扱いには十分注意してください。
ハイプレン防蟻フォームの使用部位
主な施工推奨個所
シロアリはコンクリートの隙間やプラスチック系断熱材など、弱い部分から食害します。(下図の●部分は防蟻フォームの施工推奨ヶ所)
ベタ基礎での施工方法
布基礎での施工方法
(*弊社ではベタ基礎でのターミダンシート施工は推奨しておりません)
ハイプレン防蟻フォーム物性表
項目 | 試験方法 | 単位 | 測定値 |
---|---|---|---|
タックフリータイム(反応性) | ー | 分 | 14 |
フォーム密度 | JIS A9511 | kg/㎥ | 23 |
圧縮強度(平行方向) | JIS A9511 | N/m㎡ | 0.1 |
曲げ強度 | JIS A9511 | N/m㎡ | 0.167 |
引張り強度 | JIS A9511 | N/m㎡ | 0.128 |
独立気泡率 | 空気比較式比重計 | % | 58 |
熱伝導率(*) | JIS A9511 | W/mk | 0.029 |
吸水量 | JIS A9514 | g/100c㎡ | 0.4 |
燃焼性 | JIS A9511 | 判定 | 合格 |
燃焼時間(120秒以内) | 秒 | 35 | |
燃焼距離(60mm以内) | mm | 46 | |
寸法安定性 | % | ||
-30℃✕48時間 | -0.2 | ||
110℃✕48時間 | 6.0 | ||
70℃✕95%R.H✕48時間 | -0.7 |
防蟻性能の試験
供試材料 | 質量減少率(%) |
---|---|
防蟻フォーム(防蟻剤添加) | 0.4 |
ウレタンフォーム(防蟻剤無添加) | 43.6 |
試験方法
(社)日本木材保存協会規格第11号4・3総合試験に準拠し、試験を行った。
なお、質量減少率3%以下を防蟻効果有りと判定される。
試験機関
大日本木材防腐株式会社研究開発部
試験結果
- ①ハイプレンフォームに、無機系及び有機系薬剤についてスクリーニングしたところ、合成ピレスロイドが低濃度で効果を示した。
- ②基礎性能試験の結果、合成ピレスロイドを1液エアゾールウレタン原料に0.3%以上添加することで充分な防蟻効果が得られた。
- ③耐候性については、高温・高湿の条件下に60日置いたのちにも十分な防蟻効果を有していた。
- ④防蟻フォームから防蟻剤が水中に浸出する事も、空気中に揮散する事もなく、防蟻剤に起因する揮発性有機化合物(VOC)の心配は極めて少ないことが確認された。
注意
防蟻フォームは、フォーム自体がシロアリに食害を受けにくいフォームですが、住宅の防蟻として使用する場合は、他の防蟻システムとの併用が必要となります。
PL方に基づく表記
ハイプレン防蟻フォーム | |||
---|---|---|---|
ノーマルタイプ | ガンタイプ | ||
主成分 | ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート系プレポリマー (ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート1%以上含有) |
||
防蟻成分 | 合成ピレスロイド系防蟻剤 | ||
内容量 | 400ml | 725ml | 726ml |
第4類第4石油類 |
290ml | 544ml | 528ml |
用途 | 断熱材、すきま充填材、接着固定材 |