シロアリ対策・防除のターミダンシートは新築建物の基礎下に敷くことで防蟻効果を発揮する防蟻シートです。また防湿シートとしての効果もあり、基礎下の湿気対策になります。
また、ターミダンシートの有効成分、ピレスロイド系ビフェントリンは防疫殺虫剤で使用される成分で、WHO(世界保健機関)が認定した人体に安全性能が高く、高い効果があり環境に影響がない薬剤です。
ピレスロイドの特徴とは次の4つがあります。
- 速効性、効果がすぐ現れること
- 忌避効果、忌避効果が高く、その場所から追い出す効果がある
- 高活性、少ない成分で高い効果がある
- 安全性が高い、人体、ペットに安全で刺激がない
このようにピレスロイド系の防蟻防湿シートのターミダンシートは防蟻対策としてはもちろん、人体への安心安全性でも評価が高いです。
ピレスロイド系の防蟻防湿シートの【ターミダンシート】についてもっと知りたい方は、こちらの「ターミダンシート7つの特徴」ページも参考にしてください。
ターミダンシートの長期性能・耐用年数
ビフェントリンは、安全性と忌避性が優れて刺激性がない薬剤です。しかし、薬剤の効能は長期に持続される訳では無く、年月を経るごとに分解されていきます。
薬剤が分解されるのは「土中のカビ・菌・バクテリアによる生物分解」「太陽紫外線による成分分解」「熱による揮発」「蒸散」の要因によりますが、ターミダンシートが長期で性能を維持できるのは下記の特徴を持つためです。
- ターミダンシートはEVA樹脂(ポリエチレン樹脂+酢酸ビニールの重合体)で出来ており、シート厚が0.18㎜と厚く引張強度、伸度が高いのでいので、カビ・菌・バクテリアがシート内に侵入できないので、生物分解がありません。
- ターミダンシートは地中に埋めるので、紫外線による分解はない。
- 土中は温度が一定で安定しているので熱分解がない。
- ビフェントリンは蒸気圧が低く樹脂に含浸しているので蒸散することがない。
- EVA樹脂自体だけでなくビフェントリンは水に溶けないので水に溶け出ない。
- ターミダンシートのEVAをシロアリが貫通できない。
この特徴をもつため、耐用年数は非常に長く、新築に施工し20年経ちますが、シロアリの被害は報告されていません。
ターミダンシートのデメリットも気になる人はこちらも参考にどうぞ。
住宅性能表示3、劣化等級について
ターミダンシートは日本しろあり対策協会、日本木材保存協会から認定を受けています。ターミダンシートを使用することで住宅性能表示に定められている、「地盤の防蟻の基準」と「床下の防湿・基準」において3等級(構造躯体が3世代【75年~90年】の対策が行われているもの)の申請ができます。